古い屋根は寒さの元!リフォーム前に知っておきたいチェック項目

色褪せたカラーベスト屋根

「暖房をつけてもなかなか部屋が暖まらない」「光熱費がかさむ」

これらの原因のひとつが、「屋根の断熱性能の低下」にあることをご存知でしょうか?

屋根は住まいの中でももっとも外気に触れている部分であり、熱の出入りが非常に多い箇所。

つまり、寒さ対策は屋根の見直しから始めるのが効果的なのです。

今回は、「古い屋根はなぜ寒さの原因になるのか?」という疑問を出発点に、リフォーム前にチェックしておきたいポイントを解説します!


目次

寒さ対策が必要な屋根のサインとは?見逃せない症状

まずは、ご自宅の屋根が本当に寒さの原因になっているのか、チェックすべきサインをご紹介します。以下のような症状がある場合、屋根のリフォームを検討する必要があります。

屋根裏(天井裏)が極端に冷える

断熱材が古くなっていたり、施工不良がある場合、屋根裏の気温が外気と同じくらいにまで下がってしまいます。

室内の暖房が効きにくい

暖房をつけてもすぐに冷えてしまう場合、屋根から熱が逃げている可能性があります。

結露やカビが発生している

冷えた屋根裏に室内の湿気が到達すると結露が発生し、カビの温床になります。これは健康にも悪影響です。

屋根材の劣化が見られる

瓦のひび割れ、金属屋根のサビ、スレート屋根の反りなどがある場合、雨水や冷気の侵入を許す要因になります。


なぜ古い屋根は寒さを引き起こすのか?構造から見る原因

築20年以上の住宅では、当時の建築基準や断熱材の性能に限界がある場合が多いです。ここでは古い屋根が寒さの元になる具体的な構造的要因を解説します。

2-1. 断熱材の経年劣化

断熱材は永久に機能を維持できるわけではなく、20年も経過すれば性能が著しく低下します。特にグラスウールなどの素材は湿気に弱く、ヘタリやカビが発生することも。

2-2. 気密性の不足

昔の家は「風通しの良さ」が重視されていたため、現在の住宅よりも隙間が多く、屋根裏から冷気が侵入しやすくなっています。

2-3. 屋根材の断熱性能の低さ

瓦やスレートは断熱性能があまり高くない素材であり、直接太陽熱や外気温の影響を受けやすいという弱点があります。


寒さ対策のための屋根リフォームの種類と特徴

「寒さ対策 屋根」として有効なリフォーム方法にはいくつかの種類があります。予算や建物の構造に応じて最適な工法を選びましょう。

屋根の断熱材追加・入れ替え

既存の断熱材を撤去し、新しい高性能な断熱材に交換する工法です。グラスウール、セルロースファイバー、ウレタンボードなどが主に使われます。

屋根カバー工法(重ね葺き)

既存の屋根の上に新しい屋根材を被せることで断熱性を高めます。施工が比較的簡単で費用を抑えられる点が魅力です。

屋根葺き替え

屋根を丸ごと新しくする大掛かりな工事で、断熱材の設置と合わせて行うことで高い寒さ対策効果が期待できます。

遮熱塗装

屋根の表面に遮熱・断熱効果のある塗料を塗布することで、屋根材が持つ蓄熱性を抑え、寒暖差を緩和する方法です。


寒さ対策としての屋根リフォームの費用相場

お金と電卓

気になるリフォーム費用についても把握しておきましょう。以下に代表的な屋根リフォームの費用目安をまとめます。

工事内容費用相場(一般的な住宅の場合)
断熱材の追加・交換約15万〜50万円
屋根カバー工法約60万〜120万円
屋根葺き替え約100万〜200万円
遮熱塗装約30万〜70万円

※屋根の面積や使用材料、立地条件などで変動します。


寒さ対策として屋根リフォームをする際の注意点

断熱材とガルバリウム鋼板が一体化した「スーパーガルテクト」

屋根の断熱リフォームは、寒さ対策として高い効果が期待できる一方、選び方や進め方を誤ると、費用ばかりかかって効果が出ない…という事態にもなりかねません。

ここでは、屋根の寒さ対策リフォームを成功させるために、絶対に確認しておきたい5つの注意点を詳しく解説します。

断熱リフォームの目的を明確にする

「なんとなく寒いから」「屋根が古いから」だけで工事を進めるのは危険です。以下のように具体的な目的を明確にすることで、適切な工法・素材選びが可能になります。

  • 「暖房効率を上げて光熱費を抑えたい」
  • 「部屋ごとの温度差を解消したい」
  • 「結露やカビの発生を防ぎたい」
  • 「家族の健康と快適性を高めたい」

目的が曖昧だと、業者との打ち合わせ時にズレが生じたり、過剰施工や的外れな工法を勧められる可能性もあるので注意しましょう。

屋根の状態を正しく把握することが最重要

断熱リフォームの前に、屋根の劣化や雨漏りの有無を正確に診断することが大前提です。特に以下の点を確認する必要があります。

  • 屋根材(瓦・スレート・金属)の劣化や破損
  • 棟板金や雨樋などの金物類の状態
  • 屋根下地(野地板・防水シート)の腐食や劣化
  • 断熱材の有無や性能、設置状況
  • 結露やカビの発生箇所の有無

これらを現地調査やドローン撮影、屋根裏の目視点検などで診断してくれる業者を選ぶことがポイントです。

工法や素材によって「断熱効果」に差が出る

屋根リフォームといっても、「カバー工法」「葺き替え」「断熱材の追加」など種類は様々です。どの工法・断熱材を選ぶかによって、寒さ対策の効果は大きく変わってきます。

工法・素材特徴寒さ対策効果注意点
カバー工法既存屋根に新しい屋根材を重ねる◎(空気層ができ断熱性向上)軽量な金属屋根がおすすめ
葺き替え屋根全体を新しくする◎(断熱材や防水シートも一新)費用・工期がかかる
断熱材の追加屋根裏や野地板下に断熱材を施工◎(直接的な断熱効果)雨漏り対策との併用が望ましい
遮熱塗料屋根表面の熱伝導を抑える塗料△(寒さよりは暑さ対策向き)他工法と併用するのが効果的

また、断熱材も素材によって性能差があり、グラスウール・ロックウール・硬質ウレタンフォーム・セルロースファイバーなど、家の構造に合った選定が求められます。

効果を持続させるための「施工品質」と「気密性」がカギ

断熱性能がいくら高くても、施工不良や隙間の多い設置方法ではその効果は激減してしまいます。特に重要なのが以下の2点です。

  • 断熱材の隙間なく丁寧な施工
     断熱材の間にわずかな隙間があるだけで、冷気が侵入しやすくなります。
  • 気密性の確保(特に天井と屋根の接合部)
     通気層との区別が不明確なまま断熱施工をすると、内部結露の原因にもなります。

そのため、断熱施工の経験が豊富な職人が在籍している業者を選ぶことが何より重要です。

アフターケアや保証制度をチェックしておく

リフォーム後も安心して暮らすためには、保証内容・アフターサービスが充実しているかどうかも確認しておきましょう。

  • 断熱材や屋根材の「メーカー保証」はあるか?(10年〜20年など)
  • 工事内容に対する「施工保証」はあるか?(雨漏りや断熱不良など)
  • リフォーム後の「無料点検」や「定期診断」は行ってくれるか?

こうしたアフターサービスが整っていれば、施工後に不具合が出ても迅速に対応してもらえます。契約前に保証内容を書面で明示してもらうことが大切です。

国や自治体の補助金制度の活用も検討を

寒さ対策としての屋根リフォームは、省エネ効果が高いため、補助金や助成金の対象になるケースが多いです。具体的には以下のような制度があります。

  • こどもエコすまい支援事業(国の制度/断熱リフォーム対象)
  • 市区町村ごとの断熱リフォーム補助制度(例:茨木市、豊中市など)
  • ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)補助金対象の屋根断熱材

申請には、事前の書類提出や登録業者による工事など条件がありますので、事前に調査・相談するのがベストです。


屋根以外にも寒さ対策を強化するなら?合わせて検討すべきポイント

屋根リフォームは寒さ対策として非常に効果的ですが、家全体の断熱性能を高めるには、屋根“だけ”では不十分なケースもあります。

ここでは、「屋根+α」で取り入れたい寒さ対策を、場所ごとに詳しく解説します。

窓の断熱強化:寒さの7割は窓から逃げる?

家の中で最も熱が出入りしやすいのが「窓」です。実に、冬場の暖房熱の約50〜70%は窓から流出しているというデータもあります。以下のような対策が有効です。

✅ 二重窓(内窓)の設置

既存の窓の内側にもう1枚窓を取り付けることで、空気層による断熱効果が生まれます。比較的手軽で高い断熱効果が得られるのが魅力です。

  • 費用目安:5〜10万円/箇所
  • メリット:結露防止にも効果的/防音性もアップ

✅ 複層ガラスへの交換

単板ガラスからペアガラス(2重ガラス)またはトリプルガラスに交換することで、窓全体の断熱性能が向上します。

  • 費用目安:10〜20万円/箇所
  • 注意点:サッシごと交換が必要なケースあり

✅ 断熱カーテン・ハニカムスクリーンの導入

リフォームが難しい賃貸物件などでは、断熱性能の高いカーテンを使用するだけでも体感温度は変わります。

外壁の断熱改修:家全体の断熱性アップに直結

築20年以上の住宅では、外壁の断熱材も経年劣化している可能性が高く、寒さの原因になります。屋根リフォームと同時に外壁にも目を向けることで、家全体の寒さ対策になります。

✅ 外張り断熱工法

外壁の外側から断熱材を貼り付ける工法で、建物の構造を冷やさず保温性をキープできます。

  • 費用目安:100〜200万円(外壁全体)
  • 効果:外気温の影響を大幅にカット/結露対策にも有効

✅ 断熱塗料の活用

セラミックを含む断熱塗料を塗ることで、外壁の蓄熱を防ぎ、室内の冷え込みを抑えます。屋根塗装とセットで行うのもおすすめです。

  • 費用目安:80〜150万円(外壁全体)
  • 注意点:断熱材ほどの効果は期待できないが、補助的対策には有効

床下断熱:足元からの冷えを防ぐ

「エアコンをつけても足元が寒い」という場合、床下からの冷気が原因の可能性が高いです。床断熱は、冬の快適さに直結する重要なポイントです。

✅ 床下断熱材の追加施工

床下に潜って断熱材を追加する工法で、住宅の構造を変えずに断熱性を向上させます。

  • 費用目安:15〜30万円
  • 効果:フローリングの冷たさを和らげる/暖房効率UP

✅ 床暖房との併用もおすすめ

電気式または温水式の床暖房を導入すれば、体感温度が数度上がるため、寒さのストレスが減少します。

玄関ドア・勝手口の断熱

意外と見落とされがちなのが「玄関ドア」。鉄製やアルミ製の古いドアは、熱伝導率が高く冷気が伝わりやすいです。

✅ 断熱ドアへの交換

断熱材入りの玄関ドアに交換することで、外気の影響を受けにくくなります。

  • 費用目安:20〜40万円
  • 補助金対象になることも多いのでチェック必須

✅ ドア隙間テープの利用(簡易対策)

ドアの隙間から風が入る場合は、テープやパッキンを貼るだけでも冷気の侵入をかなり抑えられます。

換気口・通気口の見直しも重要

寒さ対策をしてもなかなか改善されない場合、換気口からの冷気侵入があるかもしれません。以下のような点を確認しましょう。

  • フィルターが破れていないか
  • 通気口の角度や設置場所が適切か
  • 必要のない換気口が開けっ放しになっていないか

最近は、断熱機能を備えた換気システムも登場しています。屋根や窓と併せて検討するとよいでしょう。


【まとめ】古い屋根は寒さの元!屋根リフォームで快適な冬を手に入れよう

冬の寒さに悩まされる原因は、意外にも屋根にあるかもしれません。

特に築年数が20年を超える住宅では、断熱材の劣化や屋根材の老朽化が寒さを招いている可能性が高いです。

今回ご紹介したようなチェック項目に当てはまる場合は、「寒さ対策 屋根」の視点でリフォームを検討することが大切です。
断熱材の入れ替えやカバー工法、葺き替えなど、予算や目的に応じた方法を選び、安心できる業者に相談することで、暖かく快適な冬の暮らしを手に入れましょう。

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屋根の不具合は、早めに気づいて対処することが何より大切です。

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