高槻市で起こりやすい屋根修理トラブル事例と、未然に防ぐための対策

2025年4月30日

1. はじめに：屋根修理は信頼できる業者選びが最も重要

高槻市で大切なご自宅の屋根に修理が必要になった際、多くの人が悩むのが「どこの業者に頼めば良いのだろう？」ということです。屋根修理は専門性が高く、普段は屋根の状態をご自身で直接確認することが難しいため、業者の説明を鵜呑みにしてしまったり、不適切な工事が行われても気づきにくかったりすることがあります。

残念ながら、この屋根修理業界では、一部に不当な請求をしたり、手抜き工事をしたりする悪質な業者が存在します。こうしたトラブルに巻き込まれないためには、事前に知識をつけ、慎重に業者を選ぶことが非常に重要です。

この記事では、高槻市でも耳にすることのある、屋根修理に関する代表的なトラブル事例をご紹介するとともに、そうしたトラブルを未然に防ぐための具体的な対策について詳しく解説します。

2. 高槻市でよくある屋根修理のトラブル事例

屋根修理を依頼する際に、実際に起こり得る、あるいは耳にすることのあるトラブル事例です。

【トラブル事例１】高額請求・不当な追加工事
- 「見積もりは安かったのに、工事中に『想定外の腐食が見つかった』と言われ、最終的に請求された金額が大幅に跳ね上がった」「相場から見て明らかに高額な費用を請求された」「必要のない工事まで勝手にされた、あるいは強く勧められた」といったケースです。
【トラブル事例２】手抜き工事・不十分な工事
- 「雨漏りの原因が特定できていないのに、とりあえずコーキングで塞いだだけだった」「古い防水シートを交換せず、その上から新しい屋根材を乗せた」「屋根材を固定するビスや釘の数が足りない」「適切な下地処理を行っていない」など、工事の一部を省いたり、低品質な材料を使ったりすることで、見た目は綺麗でもすぐに不具合が出たり、雨漏りが再発したりするケースです。
【トラブル事例３】契約に関するトラブル
- 「契約書の内容が曖昧で、言った言わないのトラブルになった」「見積もり書の内容と契約書の内容が違う」「契約書を取り交わさずに口約束だけで工事を進めようとした」「工事完了後に約束と違う点を指摘しても対応してもらえない」といったケースです。
【トラブル事例４】強引な営業・詐欺まがいの行為
- 「『近くで工事をしていたらお宅の屋根が大変なことになっているのが見えた』と突然訪問してきた（点検商法）」「屋根の写真を一方的に見せられ、『今すぐ直さないと家が危ない』と強く契約を迫られた」「『無料で点検しますよ』と言われたのに、断ったら高額な点検費用を請求されそうになった」といったケースです。
【トラブル事例５】工事中の事故・近隣トラブル
- 「工事中に誤って窓ガラスを割られた、車に傷をつけられた」「工具や資材を落とされた」「騒音や埃がひどく、近隣とトラブルになった」「足場の設置で敷地を越境された」といったケースです。
【トラブル事例６】保証に関するトラブル
- 「工事後に雨漏りが再発したのに、連絡がつかなくなった」「保証期間内なのに、様々な理由をつけて保証修理をしてもらえない」「保証内容が不明確だった」といったケースです。
【トラブル事例７】火災保険に関するトラブル
- 「『火災保険を使えば自己負担なしで工事ができる』と業者に言われ、言われるがままに契約・申請したが、保険金が十分に出ず、結局自己負担が発生した」「業者に保険金の請求額を水増しするよう唆された」「業者に保険金を直接受け取ってほしいと言われた」といった、保険金を巡る不正や誤解に関するケースです。

3. 未然に防ぐための対策：高槻市でできること

ご紹介したようなトラブルに巻き込まれないために、屋根修理を検討する段階から以下の対策をしっかりと行うことが非常に重要です。

【対策１】複数の業者から相見積もりを取る
- 最低でも2～3社、高槻市内で屋根修理の実績がある信頼できそうな業者を選び、同じ工事内容で見積もりを依頼します。複数の見積もりを比較することで、工事内容や費用の相場感が把握でき、不当に高い、あるいは安すぎる（手抜きの可能性）見積もりを見抜く材料になります。
【対策２】業者選びは慎重に！信頼できる業者を見極める
- 地元の業者を優先: 高槻市で長く営業しており、地元での評判が良い業者を選びましょう。何かあった際の対応も期待できます。
- 会社の情報を確認: 建設業許可を取得しているか（工事内容による）、損害賠償保険や労災保険に加入しているか、実在する事務所があるかなどを確認します。ウェブサイトで施工事例や会社の沿革を見るのも参考になります。（前回の記事「高槻市で屋根修理どこに頼む？失敗しない優良業者の見つけ方とチェック項目」も参照ください。）
- 飛び込み営業には要注意: 事前に依頼していないのに突然訪問してきた業者とは、その場で契約しないことが鉄則です。「点検だけ」「見積もりだけ」と安易に応じず、きっぱりと断る勇気を持ちましょう。
【対策３】見積もり内容を細部までチェックし、不明点を確認する
- 見積もり書を受け取ったら、合計金額だけでなく「項目別内訳」を徹底的にチェックします。工事内容、使用材料のメーカー・製品名、数量、単価、足場費用、廃材処分費などが具体的に記載されているか確認しましょう。「一式」ばかりの見積もりは避けるべきです。不明な点は遠慮なく業者に質問し、納得できるまで説明を求めましょう。（前回の記事「【高槻市版】屋根修理の見積もり完全ガイド！」も参照ください。）
【対策４】契約書の内容をしっかり確認し、必ず取り交わす
- 見積もり内容に納得したら、必ず書面での契約書を取り交わします。契約書には、工事内容、請負金額、支払い条件、工期、保証内容、追加工事が発生した場合の取り決めなどを明確に記載してもらいます。署名・捺印する前に、内容を隅々まで確認し、不利な条項がないかチェックしましょう。
【対策５】工事中のチェックとコミュニケーション
- 可能であれば、工事の進行状況を写真などで報告してもらいましょう。特に新しい屋根材で隠れてしまう下地（野地板、防水シートなど）の作業状況は、写真で記録してもらうことが重要です。工事中に疑問点があればすぐに業者に確認します。また、工事に入る前に、近隣への挨拶や、工事期間中の騒音、車両の駐車などについて業者と打ち合わせ、近隣トラブルを防ぐ配慮をしてもらいましょう。
【対策６】保証内容を明確にする
- 工事完了後の保証（工事保証や雨漏り保証）について、保証期間や内容を必ず確認し、保証書を発行してもらいます。口約束だけでなく、書面で明確に残すことが重要です。
【対策７】火災保険は「まず保険会社に連絡」が鉄則
- 台風など自然災害による被害で火災保険を使う場合、修理業者に依頼する前に、まずご自身の保険会社に連絡しましょう。被害状況を報告し、保険申請の手順について案内を受けます。業者は保険申請に必要な見積もり作成などで協力してくれますが、手続きは契約者自身が行うのが基本です。「保険金で全て無料になる」といった甘い言葉や、保険金を水増し請求する提案には絶対に騙されないように注意してください。これは保険金詐欺にあたり、契約者も罰せられる可能性があります。（火災保険の申請手順については前回の記事も参照ください。）
【対策８】地域や公共の相談窓口を活用する
- 業者の提案内容や見積もりに対して疑問や不安を感じた場合、またトラブルに巻き込まれそうになった場合は、高槻市役所の建築関連部署や、消費者ホットライン188、地域の消費生活センターなどに相談してみましょう。専門家のアドバイスを得られます。